・オミクロン襲来

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 冒頭に掲げたのは2021年10月16日の日本経済新聞からの抜粋です。

 当時は新型コロナウイルスデルタ株の流行が収束しつつある頃でした。

 1日あたりの新規感染者数は、米国で85000人弱、我が国で500人強となっています。

 その他の記事には

 「病床「見える化」実効性懸念」

 「第6波対策、政府が新指針」

 「逼迫回避へ道示せず」

 「東京都は確保病床を4000床に縮小する方針」

 「がん研有明病院(東京・江東)では13日にコロナ患者の専用病棟を閉鎖」

 「営業制限終了の7道県、飲食店正常化を模索」

 「福岡県は外食の需要喚起策「Go To イート」の食事券販売を15日に再開」

といった記載が並んでいます。

 それから2か月足らず。

 1日あたりの新規感染者数は、2022年01月03日の米国発表では約108万人と約13倍、2022年01月04日のわが国の発表では約1300人と約3倍となっています。

 米国では新規感染者の95%強がオミクロン株に置き換わり、年末から年始にかけての1週間足らずで患者数が48万人から108万人と2倍以上に増えたそうです。

 オミクロン襲来。

 今後わが国で何が起こるのかは推して知るべしというところでしょう。

 本日2022年01月05日は、沖縄県だけでも速報値で600人を超える新規感染者が発生したとの見通しです。前日の225人からわずか1日で2倍以上です。東京、大阪、広島といった、04日時点で100人超の発生が確認された都府県をはじめ、年末年始で大規模な人の往復が終わったこれからが正念場です。

 大分県でも非デルタ株の新型コロナウイルス新規感染者1人が年始に報告されており、オミクロン株と確認されたようです。

 本日も2人のオミクロン疑い患者さんが報告されていますが、こちらも早晩確定するでしょう。

 もはや対岸の火事ではなくなりました。

 

 これまでの海外からの報告を見る限りでは、オミクロン株は強い感染力、比較的弱い毒性といった性格を持つようです。

 全ての感染者を入院や宿泊療養で対応していたら早晩窮すると予想されるため、重症化リスクに目配りしながら、デルタ株による第5波以上にメリハリのきいた療養環境管理が必要になりそうです。

 世界的な趨勢を見ながら、だんだんと一般感冒ウイルスに近い対応に切り替わっていきそうな気がします。