2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

・セルペルカチニブが使えるようになりました!

選択的RET阻害薬のセルペルカチニブが2021/12/13に日本でも使えるようになりました。 出現頻度は原発性肺腺がんのわずか2%に過ぎません。 100人検査して2人しか見つからない遺伝子異常です。 50人検査して49人目まで見つからなかったら、その後は検査をする…

・フィルムとシャウカステンの文化

しばらく前、ひょんなことから「じん肺標準X線フィルム集 増補版」を譲り受けて、職場に保管してあります。 以前はとても高価なものだったのですが、CD-ROM版が流布してからというもの、すっかり見かけなくなりました。 先日、職場で雑談をしていて、20代の…

・肺がん新WHO分類(第5版)とそれに準拠した病理組織分類

原則として、肺がんの確定診断は病理組織診断によります。 生検(外科手術を含む)をして、患者さんの体から取り出した組織(肉片)を顕微鏡で細かく見て、がん細胞、がん組織を確認するということです。 そのため、病理組織診断の基準が変更されるのは、と…

・CLIP1-LTK融合遺伝子の発見・・・LC-SCRUM Asiaから

「その他」の中にこそ、新たな発見が眠っています。 誰もが分かってはいるのですが、実際にそれを見出すのは簡単ではありません。 今年の日本肺癌学会総会にシンクロした出来事のひとつに、CLIP1-LTK融合遺伝子の発見が挙げられます。 2021/11/25付でNature…