2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

・NEJ009試験−5年生存なんて、もう普通かも。

免疫チェックポイント阻害薬の話題が花盛りです。 そうした世間の流れはあるものの、NEJ009試験、腫瘍学会のプレナリーセッションで取り扱われてもおかしくない内容です。 EGFR遺伝子変異のある患者には、EGFR阻害薬、化学療法、どちらも漏れなく使うのが長…

KEYNOTE-407試験、ペンブロリズマブがアテゾリズマブを一歩リードか

進行肺扁平上皮癌に対する初回治療としての免疫チェックポイント阻害薬+化学療法の有効性を検証する試験。 アテゾリズマブがIMpower131試験、ペンブロリズマブはKEYNOTE-407試験。 全生存期間解析についてどちらも中間解析時点とはいえ、KEYNOTE-407試験で…

・IMpower150試験:麺大盛り、肉野菜増し増し、背脂多めで!

ASCO2018で発表されたIMpower150試験(Abst.#9002)、アテゾリズマブ+ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル・・・。 ちゃんと結果が出たんだけど、実臨床でやるかどうかと言われると悩んでしまいます。 こんなてんこ盛りの超高額医療、果たして本…

OAK試験(二次治療アテゾリズマブ)

ASCO2018では化学療法やベバシズマブとの併用がフォーカスされた(Abst.#9002のIMpower150試験、Abst.#LBA9000のIMpower131試験)アテゾリズマブだが、今のところ我が国では二次治療における使用しか認められていない。 最近本ブログ上で、未治療の脳転移を…

・KEYNOTE-042がKEYNOTE-024の結果を追認

2018 ASCO plenary sessionで取り扱われ、あちこちで取り沙汰されているKETNOTE-042試験について。 製薬会社のプレスリリースや発表の要約を見ると、 「いよいよPD-L1≧1%の患者でも初回治療から使えるようになってしまうのか?」 と考えがちですが、PD-L1≧50…

ジーラスタの後発薬をFDAが承認

ジーラスタの後発薬をFDAが承認したらしい。 肺がん領域でも使用頻度が増えている印象があり、我が国にも導入されると、それなりに医療費抑制効果があるかも知れない。 リンパ腫のリツキシマブ、胃がんのトラスツズマブはすでにわが国でも承認されているよう…

アテゾリズマブ+化学療法 IMpower 131 study

まだ我が国でアテゾリズマブによる二次治療が承認されて間もないが、肺扁平上皮癌に対する初回治療として、アテゾリズマブと化学療法の併用が有効である、との報告が出てきた。 今のところ無増悪生存期間の改善が認められるが、全生存期間については判断でき…