2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧
EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がん患者さんに対し、ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法が非常に有効で、生存期間中央値は実に49カ月と報告されています。 oitahaiganpractice.hatenablog.com ゲフィチニブでこれだけ良い結果が示され…
このところ、抗体薬物複合体の話題に触れることが多くなりました。 HER2蛋白を見分けるトラスツズマブ・デルクステカン(T-DXd)然り。 HER3蛋白を見分けるPatritumab deruxtecan(HER3-DXd)然り。 TROP2蛋白を見分けるDatopotamab deruxtecan(Dato-DXd)…
2022年世界肺癌会議からの注目演題紹介、というセッションだったと思います。 内容もさることながら、今年度修行先から大分に帰ってこられた先生が堂々と発表しておられたので、頼もしい限りだなあ、と感じ入りながら拝見しました。 ・EGFR-TKI既治療EGFR遺…
IMpower150試験において、EGFR-TKI既治療EGFR遺伝子変異陽性患者にABCP併用療法を適用した場合の生存期間中央値は27.8ヶ月(95%信頼区間18.6-41.4)で、今回のNEJ043試験の結果はやや劣ります。 oitahaiganpractice.hatenablog.com とはいえ、EGFR-TKIの治療…
次世代の殺細胞性抗腫瘍薬として、抗体薬物複合体の開発が盛んです。 ことに、トポイソメラーゼI阻害薬と、特異抗体への接着剤となるリンカーを結合させたDeruxtecanを各種特異抗体にくっつけたものが話題に上ります。 今回は、EGFRと同様に細胞膜に存在する…
2022年12月1日から3日にかけて、福岡市で日本肺癌学会総会が開催されました。 木・金・土の3日間で、新型コロナウイルス感染症はまだ鎮静化していませんし、診療に穴をあけるわけにもいかないので、都合のつく範囲でweb参加しました。 学会のweb参加、随分と…
完全切除後EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者さんに対し、術後補助療法としてのオシメルチニブの意義を検証したADAURA試験。 2年間の追加追跡調査後の結果が報告されていました。 結果は揺るがず、オシメルチニブの高い治療効果を追認することとなりまし…