2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Uターン

本ブログの以前の記事を参照していて気付いたのですが、一定期間以前の図表が見られなくなっちゃうのですね。 図表作りは、ときに結構苦労しますので、思い入れがあります。 もったいないから、以前のブログにUターンします。 「大分での肺がん診療」ですか…

「期待される生命予後が3ヶ月以上の患者」

「期待される生命予後が3ヶ月以上の患者」 このくだりは、臨床試験の適格条件や、担がん患者さんが他の疾患にかかって手術の必要性があるとき、などによく耳にするフレーズです。 「もともと生命予後があまり期待できない患者さんに、危険性を伴う治療は勧め…

非小細胞肺癌の第III相臨床試験の質と解釈・・・The Bar Is Dropping

先だってFaceBookでも取り上げましたが、Journal of Clinical Oncologyに下記の論文が発表されました。 http://jco.ascopubs.org/content/early/2014/03/03/JCO.2013.52.7804.full.pdf+html 私自身、あんまり熱心に論文をチェックする正確ではないのですが、…

多発脳転移bevacizumab奏効例

近所の放射線治療医の先生から、 「bevacizumabが効いたという脳転移の増悪、実は脳壊死だったりしませんか?」 とのお問い合わせを受けました。 うーん、脳壊死の画像上の特徴をよく知りませんし、画像と病理組織像の対比を脳壊死/脳転移で行った経験もない…

再生検

肺癌領域でも、覚えるのが苦痛になるくらい分子標的薬が増えてきました。 市販後、もしくは市販の目処が立っているものだけでも、 EGFR-TKIではGefitinib, Erlotinib, Afatinib。 ALK-TKIではAlektinib, Crizotinib。 VEGF抗体ではBevacizumab。 その他にも…

SPARC!

SPARCといわれると、キン肉族三大奥義のひとつ、「マッスルスパーク」を思い出してしまうのは私だけでしょうか。 ここでのSPARCはsecreted protein acidic and rich in cysteineの略で、関連HPによると、 「SPARC(オステオネクチンとしても知られている)は…

胸郭以外への放射線照射なら、bevacizumabは安全に使えるのか

先だって別府で行われた講演会に先立って、近くの基幹病院の先生からこんな質問がありました。 「骨盤骨に転移がある肺癌の患者さんがいるんだけど、こういう場合、bevacizumabを使っても大丈夫かなあ?」 とのこと。 幸い、大学の呼吸器内科で診療を受けて…