2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

・第II相 I-SABR試験・・・手術不能早期非小細胞肺癌に対する定位放射線照射+ニボルマブ併用療法

免疫チェックポイント阻害薬の活躍の場は、着実に広がってきました。 ・進行非小細胞肺がんの単剤二次治療として ・進行非小細胞肺がんの単剤一次治療として ・進行非小細胞肺がんのプラチナ併用化学療法との併用一次治療として ・進行非小細胞肺がんのプラ…

・AZD3759(zorifertinib)・・・今後果たして出番はあるのか?

AZD3759(zorifertinib)は、7年以上前に記事にして取り上げたことがあります。 大分での肺がん診療:髄液移行性の良いEGFRチロシンキナーゼ阻害薬 (junglekouen.com) 髄液移行性に優れるEGFRチロシンキナーゼ阻害薬として開発されたようですが、その後の進捗…

・第III相LASER301試験・・・Lazertinib

lazertinibという薬は、CHRYSALIS-2試験のときにも登場した、第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬です。 oitahaiganpractice.hatenablog.com この記事の中で紹介した、オシメルチニブ耐性化後のlazertinib+amivantamab+カルボプラチン+ペメトレキセド併…

・第III相LUNAR試験・・・腫瘍治療電場・・・?

腫瘍細胞の有糸分裂過程を阻害する電場を用いた治療・・・。 摩訶不思議な響きを持つ謳い文句で、私が不意に思い浮かべたのは叔母が好んで通い続けていた、「ヘルストロン」のサロンでした。 ヘルストロンとは | 株式会社 白寿生科学研究所 ハクジュプラザ…

・ADAURA試験・・・全生存期間解析結果

2023年の米国臨床腫瘍学会で、完全切除後のEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんに対する術後補助療法としてのオシメルチニブの有効性を検証した第III相ADAURA試験について、5年間追跡調査後の生存期間解析に関する報告がありました。 要は、術後オシメルチニブ…

・「コロナ患者の呼吸器を2分間停止・・・」の記事、問題点は?

ウェブサイト上に以下のような記事があり、いろいろと考えさせられてしまいました。 進行肺がんの診療ばかりしていると人工呼吸管理に携わること、意識することは少ないのですが、一般診療を行う呼吸器内科医としては他人ごとではありません。 医師と患者の…

・TASUKI-52試験・・・カルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブ+ニボルマブ併用療法

進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対するカルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブ+ニボルマブ併用療法の有効性を検証したONO-4538-52/TASUKI-52試験。 プラチナ併用化学療法+血管増殖因子阻害薬+免疫チェックポイント阻害薬という同様のコンセプトを…