2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

エベロリムスとカルチノイド

The U.S. Food and Drug Administration today approved everolimus (Afinitor) for the treatment of adult patients with progressive, well-differentiated nonfunctional neuroendocrine tumors of gastrointestinal or lung origin with unresectable, …

OsimertinibとCeritinib

2月26日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で、以下の薬の効能・効果が認められたとのこと。 ・Osimertinib(タグリッソTM) 「EGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能・再発非小細胞肺がん」の治療薬として了承…

あらためて、Osimertinibについて

Osimertinibに関する総括的な文献が手に入ったので、ざっと読み下してみました。 既によく知られていることから、あまり知られていなさそうなことまでいろいろと書かれていたので、思いつくままに箇条書きします。 参考になれば幸いです。 ・第1世代のEGFR…

血中自己抗体で肺癌と良性肺結節を見分けられるか?

わが国は、単位人口当たりのCT保有台数が世界一の国です。 放射線暴露の量はともかくとして、手続き上はレントゲン写真を撮影するのと同じくらいの手軽さでCTを撮影することができます。 そのため、レントゲンでは発見できないような小さな肺結節が見つかっ…

各種EGFR遺伝子変異阻害薬によるT790M変異の誘導

EGFRの二次耐性変異、Exon 20, T790Mに対して有効な第3世代EGFR阻害薬の登場が、すぐそこまで来ています。 2016年2月26日に薬事・食品衛生審議会、医薬品第二部会でこの分野の嚆矢となるであろうosimertinib(タグリッソ)の審議が予定されています。 また…

TG4010併用化学療法

以下は、2009年に日経メディカル誌に掲載された記事を一部改変したものです。 進行非小細胞肺癌患者さんを対象に、プラチナ併用標準化学療法に対するTG4010ワクチンの上乗せ効果を検証した結果ですが、治療効果予測因子をちゃんと評価すれば有効性が期待でき…

脳転移陽性患者さんへのafatinib

LUX-Lung 3およびLUX-Lung6の臨床試験において、脳転移を有する患者さんのみでサブグループ解析をした際の結果が以下の論文に報告されています。 当たり前と言えば当たり前の結果で、もはやEGFR遺伝子変異陽性の肺癌患者さんに対する初回治療を化学療法から…

J-ALEX study 中間解析で有効中止

ALK再構成陽性肺癌の患者さんを対象に、crizotinibとalectinibの効果を直接比較する国内第III相試験「J-ALEX」試験ですが、中間解析の段階で主要評価項目である無増悪生存期間においてalectinibの優越性が確認されたらしく、早期有効中止となった模様です。 …