J-ALEX study 中間解析で有効中止

 ALK再構成陽性肺癌の患者さんを対象に、crizotinibとalectinibの効果を直接比較する国内第III相試験「J-ALEX」試験ですが、中間解析の段階で主要評価項目である無増悪生存期間においてalectinibの優越性が確認されたらしく、早期有効中止となった模様です。

 どちらもALK再構成陽性者のみをターゲットにした治療薬ですが、主要評価項目で早期有効中止になるのはちょっとした驚きです。

 EGFR遺伝子変異の世界ではこんな現象は認められていないだけに、とても興味深い結果です。

 ALK再構成陽性肺癌患者さんの初回治療選択において、大きなインパクトを残す(有効性と毒性の両面から考えると、alectinibが初回治療として選択される公算が極めて高い)結果になりそうです。

 今年の各学会で徐々に結果が明らかになっていくと思われます。

 また、国際的な試験として現在進行形の「ALEX study」の進捗も気になるところです。

 J-ALEX試験早期有効中止のプレスリリースはこちらから。

 http://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20160210150000.html