2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

・EGFR遺伝子変異陽性局所進行非小細胞肺がんに対する化学放射線療法後の取り扱い

2022年08月の適応拡大により、EGFR遺伝子変異陽性切除可能非小細胞肺がんに対し、病理病期II期以降なら術後補助療法としてオシメルチニブが使用可能になりました。 タグリッソ錠40mg/タグリッソ錠80mg (pmda.go.jp) 臨床試験による裏付けはないものの、同じ…

・第III相FLAURA2試験・・・EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がんに対する、オシメルチニブ+ペメトレキセド+プラチナ併用療法

オシメルチニブ単剤療法は、EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がん患者さんの初回治療として本当にベストなのか。 以前、そうした切り口で記事を書きました。 oitahaiganpractice.hatenablog.com 無増悪生存期間中央値、全生存期間中央値はオシメルチニブ単…

・第III相Neotorch試験・・・toripalimabとプラチナ併用化学療法による周術期(術前・術後)補助療法

免疫チェックポイント阻害薬による周術期治療シリーズ、いったんトリを飾るのは中国発のNeotorch試験です。 他の試験と比べると治療の組み立てが少しユニークで、免疫チェックポイント阻害薬+プラチナ併用化学療法を術前に3コース、術後に1コース行い、その…

・第III相AEGEAN試験・・・デュルバルマブとプラチナ併用化学療法による周術期(術前・術後)補助療法

ペンブロリズマブ、ニボルマブに加えて、デュルバルマブによる周術期治療の有用性についてもAEGEAN試験で検証されています。 ペンブロリズマブのKEYNOTE-671試験と比肩する規模で行われた第III相臨床試験で、両試験共に5年、10年といった長期治療成績がどの…

・第II相NADIM-II試験・・・ニボルマブ周術期(術前・術後)補助療法

KEYNOTE-671試験と比較すると規模は小さいランダム化第II相試験ながらも、III期の患者さんに絞って、化学療法はカルボプラチン+パクリタキセル併用療法に絞って行われたNADIM II試験。 術前・術後にニボルマブを併用する試験治療群においてはN2患者さんが72…

・第III相KEYNOTE-671試験・・・ペンブロリズマブとプラチナ併用化学療法による周術期(術前・術後)補助療法

これまでのところ、肺がん領域における2023年最大のトピックスは、「免疫チェックポイント阻害薬による周術期補助療法」でしょうね。 今回取り上げるKEYNOTE-671試験のほか、AEGEAN試験、Neotorch試験、NADIM II試験と目白押しです。 5年、10年と追跡しない…

・第III相IPSOS試験・・・PS不良、高齢の進行非小細胞肺がんに対するアテゾリズマブ一次治療

PS不良、高齢、背景疾患といった理由でプラチナ併用化学療法が使えない進行非小細胞肺がん患者さんに対して、アテゾリズマブ単剤療法の生存期間延長効果を検証した第III相IPSOS試験。 目を瞠るほどの結果を残したわけではありませんが、生存期間を延長して、…