2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

テレビの影響

いまさらだが、テレビというメディアの影響は大きい。 インターネット社会になり、「詳しくはネットで」といううたい文句が当たり前になった。 それでも、肺がんにかかる年齢層の大部分は、情報媒体としてはネットよりもテレビや書籍に頼ることが多いだろう…

肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の手引き

「肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の手引き」が2016年11月2日付で改訂された。 https://www.haigan.gr.jp/uploads/photos/1283.pdf 「手引き」と書くとマニュアルっぽくて面白くなさそうだが、EGFRの理解を深める読み物として読んだほうがいい。 とても…

Osimertinibの市販後副作用発生状況

Osimertinibの市販後副作用発生状況が公表されていた。 将来的にOsimertinibを使う可能性がある人は、できるだけニボルマブの使用を避けたほうがよさそうだ。 http://med2.astrazeneca.co.jp/safety/download/TAG16.pdf ・間質性肺疾患発症:88人 過去に間質…

がん治療革命

本日午後9時からのNHKスペシャル、「“がん治療革命”が始まった 〜プレシジョン・メディシンの衝撃〜」を視聴した。 http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161120 家族に反対されるかと思いきや、幸いこの時間帯は競合する番組がなく、平…

Pembrolizumab+プラチナ併用化学療法

Pembrolizumabの国内承認の手続きが棚上げになっている。 まずはNivolumabの薬価の件を片付けてから手をつけようということだろうか。 今朝の日本経済新聞の朝刊の社説で、 「政府は、超高額の抗がん剤オプジーボの公定価格、緊急的な措置として来年2月から…

小細胞がんとipilimumab

今回取り上げる論文に対する論説には、 「ここ20年というもの、小細胞肺がんに対する新規医薬品の申請はなかった」 ととてもさびしいコメントが寄せられている。 このipilimumab併用療法の第III相臨床試験、CA184-156試験には日本からも参加者があった。 …

SCRUM-JAPANとNHKスペシャル

肺がん・消化器がんの網羅的遺伝子解析に関するNHKスペシャルが今週末に予定されています。 Check it out !! http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161120

ニボルマブとCIMAVaxワクチン

肺がんを腫瘍ワクチンで治療しようという試みは、なかなか前進しない。 ずいぶん前の話になるが、ある先生ががんセンターに講演にお越しになった際、 「腫瘍ワクチンは、病巣の表面くらいにしか機能しない印象がある」 「進行期の患者に対する腫瘍縮小よりも…

電磁ナビゲーション気管支鏡システム・・・

最近よく話題として取り上げる再生検のみならず、そもそも気管支鏡手技自体、以前よりはるかに多くの手間をかけるようになった。 私が研修医だった世紀末の頃は、高解像度CTの黎明期で、肺がん診断のための気管支鏡前準備にはレントゲン断層撮影を用いていた…

進行非小細胞肺癌と局所制御

がんによっては、例え初診時に進行期であっても、標準治療として病巣を外科的に切除することがある。 精巣腫瘍、卵巣腫瘍、腎細胞癌といったところが代表的だろう。 volume reduction surgeryと言われることもあるが、まず腫瘍量を減らして、それから薬物療…