2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

・PD-L1≧50%の進行非小細胞肺がん患者さんにはどんな治療が望ましいか

ASCO2022の演題要約より。 65歳未満、喫煙歴なしのPD-L1≧50%の進行非小細胞肺がん患者さんには、Chemo-IOを積極的に勧めるのが良さそうです。 Outcomes of anti–PD-(L)1 therapy with or without chemotherapy (chemo) for first-line (1L) treatment of adv…

・DWIBS-MRI、やってみた

以下の記事で取り上げたDWIBS-MRI、入院中の肺がん患者さんの同意を得て行ってみました。 oitahaiganpractice.hatenablog.com 2人とも骨折後のリハビリ目的で入院して来られ、EGFR遺伝子変異陽性の原発性肺腺がん患者さんという点が一致していました。 結論…

・術前化学免疫療法のCheckMate816試験について、論文抄読

企業のプレスリリースの段階で記事にして満足してしまっていたCheckMate-816試験ですが、切除可能非小細胞肺がんの術前治療としては初めて大規模ランダム化比較試験で統計学的有用性が示された点で、間違いなく肺がん治療の歴史の転換点です。 IIIA期非小細…

・腫瘍マーカー

RET融合遺伝子陽性肺がんの義父がセルペルカチニブを飲み始めてから、そろそろ5か月経過します。 起こった変化は、 ・過敏反応を合併し、セルペルカチニブを減量、プレドニゾロン内服開始 ・過敏反応が改善してからセルペルカチニブ漸増、プレドニゾロン漸減…

・DWIBS法による全身MRI検査・・・FDG-PET検査に代わる存在となり得るか?

FDG-PET検査が普及して、肺がん患者さんの遠隔転移検索は随分とシンプルになりました。 FDG-PET検査以前は、胸腹部造影CT、頭部造影MRIもしくはCT、骨シンチグラフィーが必須検査で、検査枠の確保に苦労したものです。また、これだけ検査をしても胃腸の病変…

・外来診察中の小噺

悟りました。 ブログタイトルに沿った話をずっと続けるのは、私には無理なようです。 ときどき肺がんとは関係のない話題でつなぐことにしました。 褒められた話ではないのですが、私の外来診療は時間がかかります。 いつも知恵を絞って予約を組んでいるもの…