2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

・アテゾリズマブ併用化学療法の有効性と免疫関連有害事象の関係

進行非小細胞肺がんに対するプラチナ併用化学療法+アテゾリズマブを含む併用療法の有効性を検証した3つの臨床試験・・・IMpower130試験、IMpower132試験、IMpower150試験を統合解析し、有効性とirAEの関係を探った研究です。 そこそこのirAEに見舞われた方…

・AI・・・Autopsy Imaging, 死亡時画像診断

AIといわれて誰もが思い浮かべるのは、Artificial Intelligence、いわゆる「人工知能」ですよね。 日常会話の中で、新聞報道で、ニュースで、ソーシャルメディア上で、AIという言葉を耳にしない日はありません。 しかし、今日の話題は「人工知能」ではなく「…

・まさかのウロキナーゼ入手困難・・・その理由は・・・!?

20220722_mochida.pdf (jrs.or.jp) 悪性胸水のコントロールに苦戦しています。 EGFRエクソン19欠失変異陽性の患者さんだったので、オシメルチニブがよく効くだろうと高をくくっていたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。 軽い皮膚障害以外に目立った副…

・気管支カメラが先か、胃カメラが先か

気管支カメラと胃カメラの両方を試みなければならないことがときにあります。 患者さんが口から血をはきだしているとき、それがどこから来ているのか知りたいときです。 口の中か。 鼻からか。 喉からか。 気管・気管支からか。 あるいは食道や胃、十二指腸…

・ADAURA試験のほぼ4年追跡調査から

EGFR遺伝子変異陽性完全切除後非小細胞肺がんに対する、オシメルチニブ術後補助療法の有効性を検証した第III相ADAURA試験。 約4年追跡調査後のデータが論文として公表されています。 圧倒的なオシメルチニブ優位のデータは、4年追跡調査後も不動のようです。…

・CodeBreaK200試験・・・KRASG12C変異肺がんの標準二次治療はソトラシブへ

KRAS G12C変異陽性の既治療進行非小細胞肺がんに対するソトラシブ内服療法。 CodeBreaK 200試験において、ドセタキセルとの大規模比較試験で有意に無増悪生存期間を延長したとのことです。 加えて、副作用もドセタキセルより軽微だった模様です。 腫瘍縮小効…

・シングルプレックス(単項目)遺伝子変異検査のおわりのはじまり・・・?

(出典:Invitae Japan株式会社 2023年02月28日付通知より) 原発性肺腺がんの4%、原発性肺扁平上皮がんの1%程度に見つかるとされるMETエクソン14スキップ変異。 2023/03/01現在、METエクソン14スキップ変異に対する分子標的薬として、本邦ではテポチニブと…