2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ガイドラインの内容は企業献金で左右される?

高頻度に更新され、我々の業界でもしばしば引用されるガイドラインとして、米国のNCCNガイドラインが知られています。 ASCOやESMOのガイドラインと比較して、 「商業的な影響を受けやすいガイドライン」 とも言われますが、それを裏付けるような論文が一昨日…

尿によるリキッド・バイオプシー

Care Netの記事を眺めていたら、標記の件が記載されていたので、内容を要約して取り上げてみました。 尿で遺伝子変異検査ができると、患者さんは楽ですね。 血中や尿中に腫瘍DNAが漏出するとなると、それなりに進行した患者さんでないと検出できないかもしれ…

都道府県別肺がん罹患率

2016年6月、国立がん研究センターによりまとめられた都道府県別肺がん罹患率がお盆中の日本経済新聞に載っていたので抜粋します。 2012年の地域がん登録データをベースとしたものです。 ちなみに、肺がん死亡率は男女ともに北海道が1位なのだそうです。 2013…

メンテナンス

このところ、本ブログが単なる備忘録になってしまった感があるので、過去の記事のメンテナンスを行います。 ご了承ください。

成人男性の喫煙割合、初めて30%をきる

2016年7月28日、日本たばこ産業(JT)は、2016年の「全国たばこ喫煙者率調査」の結果を発表しました。 ・たばこを吸う成人の割合:19.3% ・たばこを吸う成人男性の割合:29.7% ・たばこを吸う成人女性の割合:9.7% 国内たばこ販売本数 1793億本(2014年度) …

ヤーボイ上乗せは小細胞癌には効かず

進展型小細胞肺癌に対するプラチナ製剤+エトポシド+ヤーボイ併用化学療法の第III相臨床試験で、生存期間延長効果なし By Matthew Stenger Posted: 8/5/2016 10:09:53 AM Last Updated: 8/5/2016 10:09:53 AM Martin Reckらは、進展型小細胞癌の初回化学療…

オプジーボ初回治療はプラチナ併用化学療法を凌駕できず:CheckMate-026

CheckMate-026試験において、オプジーボはプラチナ併用化学療法を凌駕出来なかったと、Bristol-Meyers Squibb社が2016年8月5日付でプレスリリースしました。 かたや、類似薬のキートルーダに関するKEYNOTE-024試験では、明らかにプラチナ併用化学療法を凌駕…

PETでドライバー遺伝子変異がわかる?

我々の間では再生検の話が盛り上がっています。 再生検によって次の治療への糸口をつかみたい、という患者さん・ご家族・医療者の切なる思いがこれを後押ししていますし、実際に再生検のメリットを享受している患者さんが、身近なところで当たり前に出てきて…