2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Lung Cancer Symposium in Oita

昨夜、大分オアシスタワーホテルで標記の研究会がありました。 雨天ながら、80名を超える参加者が集まりました。 会に先立って、現在進行中のドセタキセル+ベバシツマブ併用化学療法の臨床試験進捗状況について小会合がありました。 参加施設の倫理委員会承…

肺がんとHER2遺伝子変異

HER2はEGFRと同様、がん細胞の細胞膜表面にある膜タンパクで、チロシンキナーゼ活性を有しています。 抗HER2抗体であるTrastuzumabは、固形癌に対する抗体医薬の嚆矢として乳腺腫瘍の治療に導入されました。 以前、肺扁平上皮がんに関する研究をしていたころ…

第162回ICD講習会

2013年4月21日 第162回ICD講習会(東京国際フォーラム) ・会場で、研修医時代にご指導いただいた岡本竜哉先生にたまたまお目にかかった。 熊本大学医学部微生物学教室から、国立国際医療研究センターのICUに異動されたとのことだった。 今回鳥インフルエン…

第161回ICD講習会

僕も年をとって、どこかに書いておかないと勉強したことはおろか、どこで勉強したかも忘れるようになりました。 備忘録代わりにちょっと書き残させていただきます。 2013年4月6日 第161回ICD講習会(有楽町朝日ホール) 1)Hibワクチン(石和田 稔彦先生:…

重粒子線治療施設サガハイマット

昨日大分大学病院に行った際、担当していた患者さんの件で現在の主治医から報告がありました。 「Cancer Boardで相談したのですが、通常照射が既に行われている患者さんは、定位照射でも重粒子線でも、追加照射は無理ですと言われました。」 もともと合併症…

小細胞がんと抗VEGF治療

非小細胞・非扁平上皮癌では抗VEGF抗体であるBevacizumabが標準治療として受け入れられています。 国内臨床試験では無増悪生存期間は延長しましたが、全生存期間は延長しませんでした。 それでも受け入れられています。 扁平上皮癌は、Bevacizumab投与禁忌で…

全ての肺がん患者さんで遺伝子変異検査を行うべきか?

EGFR遺伝子変異、ALK再構成、ROS1再構成、KIF5-RET再構成、KRAS遺伝子変異などなど、分子標的薬治療に直結する遺伝子異常が増えてきて、臨床にどの程度応用するべきかの判断を迫られるようになりました。 患者さんの立場からすると、よい治療に結びつく可能…

04/17のツイートまとめ

Takeo_I_Oita beyond PD。http://t.co/sAqSKpziLgだらだら同じ治療を続ける方が、実は有益なのかも知れない。 04-17 15:46 国内で風疹が流行しています。http://t.co/PoPrm0h8fO鳥インフルエンザよりも、こちらの方が喫緊の課題かもしれません。 04-17 12:11

beyond PD

昨夜は、製薬会社のテレビシンポジウムに参加してきました。 演者は産業医科大学第二外科教授の田中文啓先生でした。 ここ2年くらい、"beyond PD"という言葉がちらほら聞かれるようになりました。 ちゃんと表現するなら、" continue certain therapy beyond …

お引越し

ブログサイトをお引越ししました。 過去の記事はそのまま以下に残してありますので、興味のある方はご参照ください。 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/

・吐き気のコントロール

2013年4月12日から14日にかけて、東京国際フォーラムで開催された日本内科学会総会に出席してきました。 昨日は、腫瘍内科領域のポスタープレゼンテーションに参加しました。 内科領域全体に通じるような話題、ということで、化学療法に伴う吐き気の演題が2…