2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ALK阻害薬ロルラチニブ、2018年9月21日に国内製造販売承認を取得

2018年09月21日、ALK阻害薬であるロルラチニブが内製造販売承認を取得した。 プレスリリースへのリンクを以下に示す。 https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2018/2018_09_21.html 使用条件は、 「ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のA…

遠路はるばる

今日は、遠くから飛行機に乗って、遠路はるばる入院患者さんがやってきた。 80代の男性。 18歳から60歳まで、1日あたりの喫煙本数が100本と、筋金入りのヘビースモーカーだったそうだ。 60歳のとき、胃がんの手術を受けたのをきっかけに禁煙した様子。 原発…

LC-SCRUM 非小細胞肺癌のスクリーニング研究再開

2018年6月1日以降、中止されていたLC-SCRUM Japanへの患者登録が、本日から国立がん研究センターで再開された様子。 今後、各施設へ改訂版の研究計画書が配布され、それぞれの倫理審査委員会で承認を経て、順次広がっていくだろう。 今回、長期にわたる中断…

FLAURA試験における、オシメルチニブの中枢神経系病変への効果

EGFR阻害薬やらオシメルチニブ、ALK阻害薬ならアレクチニブやLorlatinibが中枢神経系への移行性がたかいことはよく知られている。 中でも、オシメルチニブの中枢神経系への移行性を如実に示すのが、有名な以下の写真ではないだろうか。 オシメルチニブ、AZ51…

ステロイド使用中の患者とPD-1/PD-L1阻害薬の効果

今回、アテゾリズマブ使用中に病勢進行と判断した患者さんは、アテゾリズマブ?コース終了時点で副腎機能不全に陥った。 このころはいろいろと変なことが起こっていて、過去にペンブロリズマブで出たことのある多型紅斑とは違った、暗赤色の干しブドウみたい…

ペンブロリズマブ後のアテゾリズマブ、残念ながら無効中止

進行肺腺癌、ドライバー遺伝子変異なし、PD-L1発現30%の患者さん。 ご高齢、髪が抜けるのはどうしてもいや、耐えられない。 初回治療はペメトレキセドで開始、病勢進行。 二次治療はペンブロリズマブを使用、計?コース投与、胸水は減少、原発巣不変、胸膜播…

白菊会

膵臓癌術後再発で、入院緩和医療をしていた患者さんが、先ほど旅立たれた。 次女さんと仲のいいご友人に見守られて、逝った。 血液検査以上をきっかけに発見し、手術ができたものの局所進行度が高く、手術から3年8カ月で亡くなられた。 がん性腹膜炎のため消…

医師賠償責任保険

拠点を今の職場に移して、早いもので5年半が過ぎようとしている。 経気管支肺生検への参加は、今年の5月半ばの検査を最後に、しばらく自粛している。 思わぬリスクが明らかになったからである。 今年の5月半ば、経気管支肺生検に参加した。 右肺上葉、肺尖部…

がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計

今朝のNHKニュースで標記の話題が繰り返し取り上げられていた。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180912/k10011625481000.html https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0912/index.html https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure…

肺がん手術後の反回神経麻痺

頸部神経叢に端を発し、右は鎖骨下動静脈のレベル、左は大動脈弓下のレベルで反転して、声門を支配する反回神経。 胸部の手術後、しばしばこの反回神経が麻痺を来す。 そして、声がかすれる。 時には嚥下障害の原因になる。 いま、食道がん術後の患者さんが…

ニボルマブ、悪性胸膜中皮腫で使用可能に

2018年8月付けで、 「がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫」 に対して、ニボルマブが使用できるようになった様子。 添付文書が改定されていた。 うかつにも知らなかった。 治療選択肢が増えるのはいいことだ。 https://www.opdivo…