LC-SCRUM 非小細胞肺癌のスクリーニング研究再開

 2018年6月1日以降、中止されていたLC-SCRUM Japanへの患者登録が、本日から国立がん研究センターで再開された様子。

 今後、各施設へ改訂版の研究計画書が配布され、それぞれの倫理審査委員会で承認を経て、順次広がっていくだろう。

 今回、長期にわたる中断が必要となったのは、網羅的遺伝子解析を行うが故の、個人情報保護の問題だったと記憶している。

 発がんとは関係のない遺伝子変異まで見つかってしまい、それが先天的な何らかの異常につながるような、親から子へ受け継がれていくような異常だったときに、個人(遺伝)情報保護の観点から慎重に取り扱わねばならない、ということだった。

 とてもデリケートな問題で、遺伝医療の専門家などのエキスパートから広く意見を集めながら、改訂に取り組まれたのだろうと想像する。

 長期にわたる中断が必要だったということは、それだけ深い議論が必要だったということだろうから、事務局の皆さんの苦労は推して知るべしである。

 敬意を表したい。

 以下、事務局からの連絡から抜粋(一部加筆)。

 個人情報保護法に対応して改訂したプロトコールが、国立がん研究センターの研究倫理審査委員会で承認されました。

 明日9月26日(水)より登録を再開致します。

 尚、小細胞肺癌の遺伝子スクリーニング研究、LC-SCRUM-IBIS研究(免疫チェックポイント関連)、LC-SCRUM-Liquid研究(リキッド・バイオプシー関連)については登録再開まで今しばらくお待ち下さい。