2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

PS2の患者さんのためのカルボプラチン+ペメトレキセド併用療法

脳転移に対する全脳照射後に転院してきた患者さんの診断がようやくつきました。 9月10日に気管支鏡をして、遺伝子変異検査結果まで判明したのが27日。 診断作業については、大学病院より時間がかかってしまいました。 結論は、原発性肺腺癌、IV期、EGFR遺伝…

イソバイドからメニレットへ

肺癌に関わる内科診療には、いろいろと患者さんに不評なものがあります。 中でもしばしば悩むのは、脳転移による脳浮腫対策です。 肺癌の組織が脳に転移すると、ときに脳がひどくむくみ、それによって頭痛・嘔吐・麻痺といった症状が出ます。 点滴あるいは内…

ついに扁平上皮癌にも有効な抗体医薬が登場・・・Necitumumab

約1ヶ月前のことですが、進行期の扁平上皮癌に対して行われた第III相試験 "SQUIRE Study"において、抗EGFR抗体医薬品Necitumumabの生存期間延長効果が確認されたと、イーライリリー社からプレスリリースがありました。 いわゆる分子標的薬、抗体医薬が扁平上…

黒木記念病院のCTデータでBF-Navi再構成をしてみました。

先日、当院1例目の気管支鏡をしました、という報告をしました。 しかし、事前に予想していた気管支からのアプローチでは病巣に到達できず、思ったより長い時間がかかりました。 反省をこめて、当院のCTデータを用いてBF-Naviの画像を再構成し、復習してみま…

経気管支肺生検1例目

当院に異動して6ヶ月目を迎えますが、今日ようやく1例目の経気管支肺生検にこぎつけました。 左肺尖部腫瘤、転移性脳腫瘍、全脳照射後の状態で紹介された方です。 治療後の脳浮腫で一過性に失語、右上肢片麻痺に陥っておられましたが、ステロイドの増量で…

抗がん薬混注用のクリーンベンチを整備しました。

私ががんセンターにいた2006年-2008年当時は、抗がん薬の調整は医師が行っていました。 毎朝病棟を回診して、その日に治療を受ける患者さんの抗がん薬を調整するのが日課でした。 最近では、薬剤部で薬剤師が調整するのが一般的になっています。 当初は薬剤…