2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
新型コロナウイルス感染症診療は、患者数の増加とともに日に日に混迷の度合いを深めています。 どんなに本人や家族が希望しても、保健所が入院勧告すべき病状にない患者さんは、基本的に入院治療させてもらえないようです。 そうした事例があったため、所轄…
2022年08月24日付で、病理病期II-IIIA期のEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者さんに対し、術後補助療法としてオシメルチニブが使用可能になりました。 アストラゼネカのタグリッソ、早期EGFR変異陽性肺がんの術後補助療法として適応拡大 (astrazeneca.co.jp) その…
なんだかこのところ、肺がん薬物療法の話題と言えばニボルマブ+イピリムマブ併用療法ばかりを取り上げているような気がします。 実母の治療経過に直結するのでどうしても興味が集中しがちです。 年齢問わず、PS 0-1と良好ならニボルマブ+イピリムマブ併用…
肺がんの診療を進めるにあたり、常に意識することがあります。 ・その患者さんにとって、肺がんと診断することはどんな意味があるのか ・その患者さんにとって、肺がんの治療をすることはどんな意味があるのか ・その患者さんは、肺がんと診断されることの意…
相変わらず、新型コロナウイルス感染症対応に翻弄される毎日です。 私立病院である私の職場ですらこうなので、公的医療機関にお勤めで新型コロナウイルス感染症対応を最前線でなさっている呼吸器内科の先生方は、他疾患も併せて診るのに本当にご苦労されてい…
久し振りの記事にしては陳腐なタイトルだな、とお叱りを受けそうです。 それでも書きたくなります。 自粛もまん延防止措置も緊急事態宣言も何もないお盆が明けて、当たり前のように新型コロナウイルス感染新規患者数が増えました。 年末年始明け、3連休明け…
新型コロナウイルス感染症の勢いが止まらず、肺癌診療に思いを馳せる余裕が出てきません。 ちょっと前までは、抗体医薬品であるロナプリーブやゼビュディを早い段階で積極的に使うことで、治療開始の翌々日には患者さんが解熱して見通しが立つことが多かった…