2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

・粘液産生性腺がんとKRAS遺伝子変異、NRG1融合遺伝子

本日、LC-SCRUMの事務局から、こんな連絡が届きました。 ・これまでの登録例から、条件を満たす登録例を選択し、RNAシークエンス解析を実施します。 ・特に、NRG1融合遺伝子陽性例を見つけるために、粘液産生型腺癌を優先して解析を行います。 ・このRNAシー…

・原料価格よりも安い値段で薬を販売する!?

読書の秋です。 ことに土曜日の夜は、本を読みふけるのにぴったりです。 とはいえ、本を買ってきては読了し、そのまま本棚に収めると、また無駄な荷物を増やして、といつも妻とけんかになります。 そんなわけで、最近はできるだけ図書館で借りてきた本を読む…

・EGFR遺伝子変異の国別地方分布

webセミナーを眺めていたら、面白い論文が紹介されていました。 Worldwide Frequency of Commonly Detected EGFR Mutations Rondell P. Graham et al., Arch Pathol Lab Med. 2018;142:163-167 doi: 10.5858/arpa.2016-0579-CP EGFR遺伝子変異の国別分布です…

・CheckMate816試験・・・まだまだこれから

2020/10/08付で、小野薬品工業が以下のプレスリリースを発出しました。 オプジーボと化学療法の併用療法が、切除可能な非小細胞肺がんの術前補助療法での第III相 CheckMate -816 試験において統計学的に有意な病理学的完全奏効の改善を示す https://www.ono.…

・肺がん患者とメディア

・大上段に構えたようなタイトルだが、内容は他愛ないです。 夕食をとってしばらくし、世間の流れを掴もうとうずたかく積まれた未読の新聞をめくっていたら、妻がおもむろに以下の記事を読んでごらんと言ってiPadをよこしました。 【コロナ禍のがん闘病記〜…

・2019年の死亡統計

日本人の死因と言えば、私が医学生だったころは、1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は脳血管疾患と相場が決まっていました。 これがここ数年で頻繁に入れ替わっています。 まず、肺炎が脳血管疾患を抑えて3位になりました。 そうかと思いきや、肺炎が亜分類…

・ニボルマブも4週間ごとの長期投与可能に

以前、ペンブロリズマブが6週間ごとの投与が可能になったと記しました。 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e978519.html 2020/09/25付で、ニボルマブも4週間ごとの投与が可能になったようです。 https://www.opdivo.jp/ 4週ごとであれ、6週ごとで…

・ACTIVE試験:Apatinib+ゲフィチニブ併用療法...無増悪生存期間は延長したけれど

以下の記事で取り扱った、EGFR-TKI+血管新生阻害薬の話題の延長線上に、このACTIVE試験も位置付けられます。 ApatinibがVEGFR2を阻害する小分子化合物であるというところが、ベバシズマブやラムシルマブといった抗体医薬とは異なり、新しい話題です。 経口…

・オシメルチニブ+ベバシズマブ併用療法:既治療T790M陽性肺腺がんでは優越性を示せず

EGFRチロシンキナーゼ阻害薬と血管増殖因子阻害薬の併用と聞いて想起されるのは、JO25567試験、NEJ026試験、RELAY試験といったところでしょうか。 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e944390.html http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e9747…