・EGFR遺伝子変異の国別地方分布

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 webセミナーを眺めていたら、面白い論文が紹介されていました。

 

Worldwide Frequency of Commonly Detected EGFR Mutations

Rondell P. Graham et al., Arch Pathol Lab Med. 2018;142:163-167

doi: 10.5858/arpa.2016-0579-CP

 

 EGFR遺伝子変異の国別分布です。

 論文中では、南アジアでEGFR遺伝子変異の出現頻度が最も高かったとのことです。

 南北アメリカでは9.1%ですが、中国・日本・大韓民国東北アジアでは29.8%、これが南アジアとなると、実に45.6%にも上ります。

 これだけ出現頻度が変わると、自ずと治療戦略も変わってきます。

 しかし、こうして眺めていると、中国・香港・シンガポール・台湾を1グループにすると、民族的背景から考えてもしっくりくるような気がします。

 数字だけ見れば、日本・大韓民国・インドがとても近いようです。

 

 

 いずれまた、別の切り口からもこの論文のデータを取り上げてみたいものです。