2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

・KEYNOTE-407試験 5年間追跡調査後

進行肺扁平上皮がんに対するペンブロリズマブ+(ナブ)パクリタキセル+カルボプラチンの有効性を検証したKEYNOTE-407試験。 5年間追跡調査後の結果が出てきました。 3点ポイントを上げるならば、 1.生存期間中央値17.2ヶ月 2.5年生存割合18.4% 3.2…

・KEYNOTE-189試験 5年間追跡調査後

進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対するペンブロリズマブ+ペメトレキセド+プラチナ製剤の有効性を検証したKEYNOTE-189試験。 5年間追跡調査後の結果が出てきました。 3点ポイントを上げるならば、 1.取り組みやすい治療 2.PD-L1発現状態によらず有効性…

・進行非小細胞肺がん2次治療における免疫チェックポイント阻害薬+抗がん薬併用の意義

進行非小細胞肺がんの二次治療以降で免疫チェックポイント阻害薬が有効なことは、CheckMate-017試験、CheckMate-057試験、KEYNOTE-010試験、OAK試験あたりで再現性をもって示されました。 それでは、長く標準治療として君臨してきたドセタキセルをさらに上乗…

・NTRK融合遺伝子陽性肺がんに対するラロトレクチニブ

臓器横断的臨床試験の結果、既に実地臨床で使用できるラロトレクチニブ。 oitahaiganpractice.hatenablog.com 肺がん患者さんだけでの治療成績はどうか、というのが今回の報告の趣旨です。 印象深かったのは、以下の3点でしょうか。 1.対象となったのはNTR…

・EGFRエクソン20挿入変異とsunvozertinib

オシメルチニブの構造を土台として、側鎖に操作を加えてEGFRエクソン20挿入変異に有効な治療薬を開発するというコンセプトで見いだされたsunvozertinibというお薬、今年のASCOで報告されていました。関連した論文に詳しい内容が記載されていましたので読んで…

・甲状腺腫瘍で野口病院を受診

左肺上葉結節影同様、甲状腺左葉にも何かがあることは2016年から分かっていました。 とはいえ、甲状腺腫瘍ならよほど増大速度が速くない限りはしばらく経過観察でいいんじゃないかなあと高をくくっていました。 今年は消化器内科の先生の検査オーダーで撮影…