2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
RET融合遺伝子に対する分子標的薬の一角、pralsetinib。 oitahaiganpractice.hatenablog.com 前治療歴がなければ、奏効割合は80-90%程度にも及びます。 以前の報告よりも、成績が向上しています。 Safety and efficacy of pralsetinib in patients with adva…
このところ有効性を示唆する報告が相次ぎ、確固たる地位を気付きつつあると思われたナブパクリタキセル=商品名アブラキサンですが、まさかの供給一時停止の通知が入ってきました。 進行非小細胞肺がんの一次治療から使用できるキードラッグであるだけに、影…
前回はペンブロリズマブと放射線治療の相互作用によるアブスコパル効果のお話をして終わりました。 こちらは、イピリムマブと放射線治療の相互作用によりアブスコパル効果が認められたとする報告です。 古典的なサイモンの2-atage designで小規模な臨床試験…
免疫チェックポイント阻害薬がこれから実地臨床で使えるようになりそうだという2015年に参加した講演会で「アブスコパル効果」という聞きなれない用語に触れ、以後ずっと頭にこびりついていました。 放射線治療、または別の種類の局所療法が、標的のがん病巣…
免疫チェックポイント治療薬が進行非小細胞肺がんの薬物療法に導入された当初、主戦場は二次治療の場面でした。 各種の抗PD-1, PD-L1抗体がドセタキセルをはっきりと凌駕する形で有効性が示され、肺がん薬物療法の新たな扉が開かれました。 そして、これまで…
EGFR遺伝子変異陽性患者に対するゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法。 NEJ009試験で検証され、過去に何度か取り上げました。 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e935374.html http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e954629…