2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

・EGFR遺伝子変異陽性肺がんにおける、PD-L1発現状態とEGFR阻害薬の効果、T790M出現頻度

一言で結論を言ってしまうと、「EGFR遺伝子変異陽性肺がんでは、PD-L1発現割合が高いほど、EGFR阻害薬の効果は低下し、T790M出現頻度も低下する」 ということです。2019年の日本呼吸器学会総会、International Poster Discussionで国立台湾大学病院の先生が…

・OSI-FACT試験 PD-L1発現とオシメルチニブの効果の関係

EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がん患者を対象に、オシメルチニブとその他の第一世代EGFR阻害薬(ゲフィチニブ / エルロチニブ)の有効性を検討したFLAURA試験。 本試験については繰り返し取り上げたが、概ね以下の記事とそのリンクを見れば内容を分かっ…

・KEYNOTE-604試験・・・悪くない結果だけど使えない

進展型小細胞肺がんに対して、プラチナ製剤+エトポシド併用療法にペンブロリズマブを上乗せする効果を検証したKEYNOTE-604試験。 無増悪生存期間、全生存期間双方を主要評価項目としてしまったがために、十分に有効な、少なくともアテゾリズマブやデュルバ…

・@Be study、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法第II相試験

PD-L1発現≧50%、ドライバー遺伝子変異なし、ベバシズマブ使用可能、未治療進行非扁平上皮非小細胞肺がんの患者を対象にアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法の有効性と安全性を検討したシングルアーム第II相@Be studyの結果が、2021年の日本臨床腫瘍学…

・KEYNOTE-189試験 日本人サブグループ解析・・・30ヶ月生存割合60%

2021年の日本臨床腫瘍学会総会で、KEYNOTE-189試験と、その日本人拡大コホート試験(KEYNOTE-189 Japan)からの日本人サブグループ解析の結果が公表されていました。 KEYNOTE-189試験については、以下を参照ください。 →http://oitahaiganpractice.junglekou…

・KEYNOTE-024試験 日本人における5年生存割合はなんと51%!

がん細胞のPD-L1発現が50%以上の進行非小細胞肺がん患者を対象に、ペンブロリズマブ単剤療法の有効性を検証したKEYNOTE-024試験について。 5年生存割合が31.9%であることが2020年の欧州臨床腫瘍学会で公表され、以下の記事にしました。 http://oitahaiganpr…