ジーラスタの後発薬をFDAが承認

 ジーラスタの後発薬をFDAが承認したらしい。

 肺がん領域でも使用頻度が増えている印象があり、我が国にも導入されると、それなりに医療費抑制効果があるかも知れない。

 リンパ腫のリツキシマブ、胃がんのトラスツズマブはすでにわが国でも承認されているようす。

 一方、以下のリンクで見る限り、肺がん関連のバイオシミラーが出回るにはまだ時間がかかりそうだ。

http://answers.ten-navi.com/pharmanews/12023/

FDA Approves First Biosimilar to Pegfilgrastim to Help Reduce the Risk of Infection During Myelosuppressive Chemotherapy

By The ASCO Post

Posted: 6/5/2018 12:44:43 PM

Last Updated: 6/5/2018 12:44:43 PM

 6月4日、米国食品医薬品局(FDA)はペグフィルグラスチム-jmdb(商品名Fulphila)をペグフィルグラスチム(商品名Neulasta)の初めてのバイオシミラーとして承認した。ペグフィルグラスチムは、固形癌による発熱性好中球減少症のリスクを低下させる目的で使用されている。

 今回の承認は、ペルフィルグラスチム-jmdbの化学的データ、動物実験データ、人における臨床薬理学データ、臨床免疫(薬物の抗原性に関わる)データ、その他の効果・安全性データを見直した上で、ペルフィルグラスチムとの同等性を確認できたとして行われた。

 ペルフィルグラスチム-jmdbの使用により高頻度に認められる有害事象は、骨痛・四肢痛である。ペルフィルグラスチムやフィルグラスチムといった、顆粒球コロニー刺激因子を過去に使用して重篤なアレルギー反応が認められた患者では使用すべきでないとされている。

 その他に、ペルフィルグラスチム-jmdbによる重篤な有害事象として、脾臓の破裂、急性呼吸速迫症候群、アナフィラキシー反応、糸球体腎炎、白血球増多少、毛細血管漏出症候群、腫瘍増大助長の可能性、が挙げられている。鎌状赤血球症による死亡例も報告されている。