こちらはちょっと面白い報告です。
神経内分泌腫瘍のPET診断に用いるGa-68 dotatateが、診断用試薬としてFDAに承認されたとのこと。
肺癌領域での有効性は極めて限定的ですが、内分泌症状を合併した微小カルチノイド腫瘍の診断にはいいかもしれませんね。
もっとも、ここ10年でそういった患者さんは1−2人くらいしかいませんでしたが。
こちらもThe ASCO postより。
FDA Approves New Diagnostic Imaging Agent to Detect Rare Neuroendocrine Tumors
By The ASCO Post
Posted: 6/2/2016 11:01:38 AM
Last Updated: 6/2/2016 11:01:38 AM
米国食品医薬品局は、2016年6月2日付で、PET診断試薬であるGa-68dotate注射薬、Netspotを承認した。Netspotはソマトスタチン受容体陽性の小児・成人神経内分泌腫瘍の局在診断の一助となる放射線プローブである。
神経内分泌腫瘍は稀な腫瘍で、良性・悪性いずれの可能性もあり、神経内分泌系臓器(胃・腸・膵・肺など)のホルモン産生細胞から発生する。神経内分泌腫瘍は内分泌系を制御するソマトスタチンの受容体を有する。Ga-68 dotatateはソマトスタチン誘導体とGaの放射性同位体の化合物であり、ソマトスタチン受容体に結合する。