2016-04-29から1日間の記事一覧

PD-L1発現を見るための検査

既に非小細胞肺癌で承認されたニボルマブは年間3000−4000万円、近い将来承認されるであろうペンブロリズマブは年間1億円の薬価がかかります。 このうち90%以上は国民全体が税金や借金として負担します。 それだけに、治療効果予測因子を開発し、不要な使用…

BRAF変異を有する非小細胞肺癌とdabrafenib

原発性肺がんにおいて、ALK遺伝子再構成、ROS1遺伝子再構成、RET遺伝子再構成など、希少な遺伝子異常がさまざま報告されています。 BRAF V600E変異もそういった希少な遺伝子異常のひとつです。 今回は、このBRAF変異に対するdabrafenibの報告です。 EGFR遺伝…

肝転移と放射線治療

肺がんには転移しやすい場所があります。 いつも講義で学生に伝えていますが、 ・肺(原発巣以外の別の部分へ) ・肝臓 ・副腎 ・骨 ・脳 というのが好発部位です。 これらのうち、よく緩和的な放射線治療の対象となるのは、神経症状の出やすい脳や、痛みの…