2019年 第59回日本呼吸器学会備忘録その10 ドライバー遺伝子陽性肺癌

2019年 第59回日本呼吸器学会備忘録

・とにかくドライバー遺伝子変異検索にはやたらと手がかかる

 EGFR遺伝子変異 realtime PCR 要プレパラート5枚

 ALK融合遺伝子  FISH or 免疫染色 要プレパラート3枚+4枚

 ROS1融合遺伝子 RT-PCR 要プレパラート5枚

 BRAF遺伝子変異 次世代シーケンサー 要プレパラート9枚

 PD-L1 免疫染色 要プレパラート9枚

 ぜーんぶあわせて、計30枚

・ターゲットシーケンス解析

 次世代シーケンサーを用いたパネル検査

・Oncomine Dx target test(Thermofischer scientific)

 もともと、BRAFでは承認されていた

 2019年02月26日に追加承認取得、EGFR、ALK、ROS1についても認められたが、EGFR-T790Mは認められず

 米国ではBRAF、ROS1、EGFRの3種のみが対象

 2019年06月01日から日本国内どの医療機関でも適応可能となった

・Foundation One

 米国ではEGFR、ALK、BRAFに対して適応取得

 ターゲットとなる遺伝子異常は340種、コンパニオン診断として役立てられるのはEGFR、ALKのみ

 薬事承認済みで、2019年06月01日から適用可能となったが、施行できる施設は限られる

・Oncoguide NCC Oncopanel

国立がん研究センターが開発、受注する

 コンパニオン診断としては承認されていない

・コンパニオン診断とプロファイル診断

 コンパニオン診断:実臨床に役立てることが出来る遺伝子情報

 プロファイル診断:主に研究、非標準的治療の目的で検索する遺伝子情報、一部はコンパニオン的要素を含む

・liquid biopsy

 Guardant 360

 Foundation One Liquid