FLAURA全生存期間解析・・・初回治療オシメルチニブ、アジア人とExon21変異では全生存期間を延長せず

 EGFR阻害薬は、どちらかというとアジア人の方が有効なイメージを持っていた。  オシメルチニブではどうもそうではなさそうだ。  先般開催された2019年欧州臨床腫瘍学会年次総会で、FLAURA試験の追跡調査結果が発表された。  EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対し、ゲフィチニブ、エルロチニブに対してオシメルチニブが無増悪生存期間、全生存期間を延長しているのは紛れもない事実。  ただ、問題はforest plotに示されたサブグループ解析の結果である。  アジア人、Exon 21変異の患者群では、両治療群間に全生存期間の有意差はついていない。  本試験全体の結論を左右するものではないにせよ、我が国で診療している立場としては問題である。  日本人サブグループではどんな結論が出るのか、見てみたいところ。