以前、「お誕生日おめでとう」という記事を書いたことがある。
私よりも若い患者さんで、喫煙経験が全くないのに肺小細胞がんと診断されたとのことで、今でも折に触れて思い出す。
http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e946312.html
今日ご紹介するのは、もう既に亡くなられた方だが、81歳のお誕生日のときに病室に飾られていたオーナメントの写真。
これ以外にも、ご本人とご家族が一緒に収まったたくさんのお写真や、四季折々の絵葉書がたくさん飾られていた。
髄膜癌腫症による意識障害でお話しもままならなかった患者さんだったが、診察に伺うたびにこうした飾りつけを眺めておられたのが印象深い。
新型コロナウイルス感染症、第二波もピークを越えたとはいえ、まだまだ医療機関の警戒態勢は緩まない。
そんななか、こうしたご家族心づくしの応援は、きっと患者さんの琴線に触れていることだろう。