2020-05-20から1日間の記事一覧

KEYNOTE-604試験・・・統計学的にはほぼ優位だが、臨床的メリットがあると言えるのか

プレスリリースの時点で一度記事にした。 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e969016.html 統計学的にはほぼ有効性が確認されたとしていいのだろうが。 ペンブロリズマブを上乗せすることで得られる無増悪生存期間の延長が0.2ヶ月(6日間)、全生存…

ゲフィチニブの術後補助化学療法は全生存期間を延長しないが・・・ADJUVANT-CTONG1104

ADJUVANT-CTONG1104は、過去に何度か扱った。 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e919586.html 今回は、全生存期間に関する最終解析結果。 こうした試験デザインで、全生存期間が延長しないという現象は、もはや当たり前になってしまった。 しかし…

JCOG1205/1206・・・斜陽のイリノテカン

初期のパイロットスタディー立案に関わった立場としては寂しい限りだ。 小細胞肺がん、大細胞神経内分泌がんの術後補助化学療法として、シスプラチン+イリノテカン併用療法の有効性を検証した本試験。 残念ながら、シスプラチン+エトポシド併用療法に対す…