2020-11-28から1日間の記事一覧

・EGFR-TKI治療で病勢増悪後のABCP療法の第II相試験

EGFR-TKI治療後に病勢進行に至った患者に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ+カルボプラチン+ペメトレキセド(ABCP)療法の第II相試験です。 効果が同等なら、がん薬物療法はシンプルな方が患者さんにも担当医にも負担が少ない、と考えがちな私にとっては…

・進展型小細胞肺がんにおけるIMpower133レジメンとCASPIANレジメン

ほんのちょっとしたことなのですが、ふと気がついたので書き留めます。 進展型小細胞肺がんに対するIMpower133レジメンとCASPIANレジメンについてのお話です。 IMpower133レジメンは、カルボプラチン+エトポシド+アテゾリズマブ導入療法3週ごと4コース後に…

・抗PD-1抗体のcemipilimab、初回治療で化学療法より生存期間を延長

トルコの先生からの報告です。 新規抗PD-1抗体のcemipilimabが化学療法と比較して、進行非小細胞肺がんの初回治療で有意に生存期間を延長したそうです。 要約を素直に読むと、PD-L1発現状態を考慮しなくても生存期間を延長しているようですが、わざわざPD-L1…

・新型コロナウイルス感染症における重症度と病床使用率

データと実態の乖離が世間の認識をミスリードすることは珍しいことではありませんが、標記の話題は極めて深刻です。 強い危機感を抱いています。 この話題について、朝日新聞デジタルの記事から引用すると、 ・厚生労働省の集計では、新型コロナの重症者は20…