2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

・臨床腫瘍医の燃え尽き症候群とキャリア満足度

先日、知人から「肺がん診療がうまく行かなくて落ち込むことがある」との相談を受けました。 無理もないです。 治療が格段に進歩したとはいえ、それがうまく行かず、短期間に担当患者さんが亡くなってしまうことも少なくありません。 だからこそ、肺がんはが…

・第III相HARMONi-2試験・・・PD-1とVEGFに対する二重特異性抗体ivonescimabのインパクト

二重特異性抗体は様々な分野で進んでいるようです。 EGFRの領域ではEGFRとMETに対する二重特異性抗体であるアミバンタマブの話題が盛り上がっています。 今回取り上げるのは、PD-1とVEGFに対する二重特異性抗体であるivonescimabの話題です。 こうした新しい…

・第III相LIBRETTO-431試験の東アジアサブグループ解析結果

RET融合遺伝子陽性進行肺腺がんに蝕まれた義父が最後の望みとしてセルペルカチニブを飲み始めてから、あと一週間で1,000日を数えます。 いろいろと紆余曲折があり、ときには肺血栓塞栓症を合併して厳しい呼吸状態に陥ったこともありましたが、肺がんと共存し…

・第III相PALOMA-3試験・・・Amivantamabの皮下注射は有効か

2024/09/02付で、アミバンタマブ(商品名ライブリバント点滴静注用)が厚生労働省の薬事審議会・医薬品第二部会で審議され、以下の条件で承認了承されました。 「EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対し、カルボプラ…

・第III相KRYSTAL-12試験・・・KRAS G12C変異陽性進行非小細胞肺がん二次治療におけるAdagrasib

KRAS G12C陽性進行非小細胞肺がんに対する分子標的薬として、既にソトラシブが使えますが、さて今回扱うadagrasibは新たな治療選択肢としての地位を築くことができるでしょうか。 今回のKRYSTAL-12試験が主要評価項目であるPFSの延長を達成したことで、世に…

・第III相ADRIATIC試験・・・限局型小細胞肺がんに対する化学放射線療法後のデュルバルマブ

アドリア海と聞くと、「紅の豚」を思い浮かべるのは、私だけでしょうか。 ポルコ・ロッソの「飛べない豚は、ただの豚だ」というセリフはあまりにも有名ですね。 もっとも、飛べる豚も木に登れる豚も、私は見たことはありません。 第III相ADRIATIC試験におい…