小細胞がんに対するニボルマブとイピリムマブ

 先日、進展型小細胞肺癌の話題に触れましたが、免疫チェックポイント阻害薬に関する報告が今回のASCO 2016で成されています。

 下記のThe ASCO Postの記事とASCOが公表している要約に若干のずれがあるので詳しく書きませんが、それなりの臨床効果が得られているようです。

 小細胞がんは喫煙関連がんなので、扁平上皮がんと同様に有効性が期待されます。

 細かい内容が判明したら、いずれまた触れます。

Checkmate 032: Nivolumab (N) alone or in combination with ipilimumab (I) for the treatment of recurrent small cell lung cancer (SCLC).

Developmental Therapeutics?Immunotherapy

2016 ASCO Annual Meeting

Abstract No:#100

 CheckMate032試験は国際共同第I / II相臨床試験で、標準治療終了後に病勢進行に至った216人の患者を対象に、ニボルマブとイピリムマブの有効性と安全性を検討した。参加した患者は、ニボルマブを3mg/kgで2週間ごとに使用する群、ニボルマブ1mg/kg、イピリムマブ3mg/kgを3週間ごとに4コース使用した後にニボルマブ3mg/kgを2週間ごとに使用する群、ニボルマブ3mg/kg、イピリムマブ1mg/kgを3週間ごとに4コース使用した後にニボルマブ3mg/kgを2週間ごとに使用する群のいずれかに割り付けられた。

 ニボルマブ単剤治療を受けた患者のうち10%、ニボルマブとイピリムマブ併用療法を受けた患者のうち約20%は奏効した。さらに、16人の患者は6ヶ月以上にわたり奏効を維持している。