2016-06-05から1日間の記事一覧

liquid biopsyの妥当性に関する大規模調査

liquid biopsyは肺がん領域の専売特許ではないようで、今回はさまざまな固形がんにおいてliquid biopsyと腫瘍組織生検の結果整合性について大規模な検討が成されています。 LC-SCRUM Japanでは現在までに肺がん患者3000例規模の解析が進んでおり、これは誇る…

My Pathway Study

今回取り上げるMy Pathway trialでは、治療対象を4系統の分子標的に絞って、これらの遺伝子異常を認めた患者さんに限って臨床試験を進めています。 従来の臨床試験と異なるのは、臨床試験を進めながら、あまり将来性のない治療には見切りをつけて早々に中止…

小細胞がんに対するニボルマブとイピリムマブ

先日、進展型小細胞肺癌の話題に触れましたが、免疫チェックポイント阻害薬に関する報告が今回のASCO 2016で成されています。 下記のThe ASCO Postの記事とASCOが公表している要約に若干のずれがあるので詳しく書きませんが、それなりの臨床効果が得られてい…

高齢非小細胞・非扁平上皮癌の化学療法

わが国の肺癌患者さんの約半数は75歳以上と考えられています。 そのため、わが国の肺癌臨床では、75歳以上を高齢者と定義しています。 手術であれ薬物療法であれ、治療法の選択をするに当たっては高齢者か否かは重要な因子です、 高齢者肺癌の薬物療法では、…