2017-10-28から1日間の記事一覧

PACIFIC試験、日本人サブグループ解析

III期は治癒を目指すべき患者集団である以上、今後、長期生存患者がどの程度出てくるかが注目点。 <Stage III肺がんdurvalumab維持療法の日本人解析(PACIFIC)> 2017年日本肺癌学会 PACIFIC試験は、プラチナ・ベースの放射線化学療法後に病勢進行に至って…

OAK試験の日本人サブグループ解析

抗PD-L1抗体、Atezolizumabを二次治療で使用して、ドセタキセルと比較した第III相試験、OAK試験の日本人サブグループ解析結果が2017年日本肺癌学会で公表された模様。 Atezolizumabの効果もさることながら、標準治療のドセタキセル群ですら生存期間中央値が…

・FLAURA試験のまとめ

遅ればせながら、FLAURA試験結果のまとめです。 標準治療と比べて、効果は高く、それでいて有害事象の頻度は低く抑えられています。 試験デザイン上、除外規定が少なく、実臨床に即座に反映できる内容です。 有望な治療であることは間違いありませんし、現時…

AF-001JP試験、まだ無増悪生存期間、全生存期間ともに中央値未到達

アレクチニブの位置づけは、J-ALEX試験、ALEX試験でほぼ固まった。 国粋主義者とのそしりを受けるかもしれないが、日本人が発見したドライバー遺伝子異常に対して、日本の製薬会社が開発した薬を、世界に先んじて日本で第III相臨床試験で効果を明らかにし、…

ARCHER 1050のEGFR変異別サブグループ解析と日本人サブグループ解析

先般行われた世界肺癌会議で、DacomitinibのEGFR変異種別サブグループ解析、日本人サブグループ解析の結果が相次いで発表された様子。 アファチニブと同様に、Exon 19変異の患者の方が、PFSが長い傾向にあるようだ。 また、日本人サブグループ解析では、PFS…