Durvalumab,Tremelimumab一次治療はPFSを延長せず

 Durvalumab単剤療法、あるいはDurvalumab+Tremelimumab併用療法は、プラチナ併用化学療法に対して無増悪生存期間の有意な延長を示せなかったとのこと。

 免疫チェックポイント阻害薬は無増悪生存期間を延長せずに全生存期間を延長することがあるので、まだ有効か無効かの結論を出すのは早い。

 25%<PD-L1発現<50%の患者群の一次治療をどのように考えるのか、2018年前半には一定の結論が得られそうだ。

Initial Progression-Free Survival Results From the MYSTIC Trial in Stage IV NSCLC

By The ASCO Post

Posted: 7/28/2017 12:23:35 PM

Last Updated: 7/28/2017 12:23:35 PM

 2017年7月27日、未治療進行(IV期)非小細胞肺癌に対する初回治療として、プラチナ併用標準化学療法に対するdurvalumab単剤療法もしくはDurvalumab+Tremelimumab併用療法の効果を比較するランダム化オープンラベル国際多施設共同第III試験であるMYSTIC trialの無増悪生存期間に関する結果(の一部)が公表された。

 VENTANA PD-L1(SP263 antibody) assayでPD-L1発現が25%以上と確認された患者を対象に治療を行ったが、Durvalumab+Tremelimumab併用療法は標準治療に対して、主要評価項目である無増悪生存期間の有意な延長を示せなかった。副次評価項目であるDurvalumab単剤療法についても、無増悪生存期間の有意な延長を示せない公算が高いようだ。

 本試験は他の主要評価項目である全生存期間の解析が残っているため、引き続き追跡調査される。2018年前半には、全生存期間に関する結果も公表される予定である。