当面は、本治療が進行非扁平・非小細胞肺がんの一次治療の真打か。
どうやって医療費を賄う?
併用療法をしてもしなくても治療成績が変わらない人をどうやって抽出する?
PD-L1≧50%なら化学療法併用不要、それ以外は要併用、と判断していいのだろうか?
FDA Approves Pembrolizumab in Combination With Chemotherapy for First-Line Treatment of Metastatic Nonsquamous NSCLC
By The ASCO Post
Posted: 8/20/2018 2:12:19 PM
Last Updated: 8/20/2018 3:32:00 PM
今日、米国食品医薬品局は、EGFR遺伝子変異・ALK融合遺伝子のない進行非扁平上皮・非小細胞肺がんに対する一次治療として、プラチナ製剤+ペメトレキセド+ペンブロリズマブ併用療法を通常承認した。
本治療は、2017年5月付で本適応症に対する迅速承認を受けていた。これは、KEYNOTE-021試験において、カルボプラチン+ペメトレキセド+ペンブロリズマブ併用療法がカルボプラチン+ペメトレキセド併用療法に対して奏効割合、無増悪生存期間の改善を示したことに基づいていた。
今回の通常承認は、ペメトレキセドが市販後臨床試験において、その有効性を再度実証したことに基づく。すなわち、ランダム化多施設共同二重盲検臨床試験であるKEYNOTE-189試験の結果を受けてのものである。本試験は、進行非扁平上皮・非小細胞肺癌患者616人を対象として、一次治療として行われた。KEYNOTE-189試験では、対象患者はPPP群(シスプラチンもしくはカルボプラチン+ペメトレキセド+ペンブロリズマブ併用療法群)あるいはPP群(シスプラチンもしくはカルボプラチン+ペメトレキセド+偽薬(プラセボ)併用療法群)に2:1のワリオ愛で無作為に割り付けられた。3週ごとに最大4コースの治療を受け、維持治療としてPPP群ではペメトレキセド+ペンブロリズマブ、PP群ではペメトレキセド+偽薬(プラセボ)が継続された。維持治療は病勢進行、忍容不能の有害事象、あるいは24ヶ月の投与期間満了を迎えるまで継続された。主要評価項目は独立した効果安全性評価委員会により評価された全生存期間、無増悪生存期間とした。
予め設定されていた中間解析時点の評価で、全生存期間は、PPP群で統計学的有意に優れていた(ハザード比0.49、95%信頼区間0.38-0.64、p<0.00001)。この時点の生存期間中央値はPPP群で未達、PP群で11.3ヶ月だった。
同じ時点で、無増悪生存期間もPPP群で統計学的有意に優れていた(ハザード比0.52、95%信頼区間0.43-0.64、p<0.00001)。この時点での無増悪生存期間中央値はPPP群で8.8ヶ月、PP群で4.9ヶ月だった。
奏功割合もPPP群で有意に優れていた(48% vs 19%, p=0.0001)。奏功持続期間中央値はPPP群で11.2ヶ月、PP群で7.8ヶ月だった。
患者の20%以上で認められた主要な有害事象は、倦怠感/無力症、嘔気、便秘、下痢、食欲減退、皮疹、嘔吐、咳、呼吸困難、発熱だった。