・内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術と人生初の日帰り入院

 8月下旬、CTとともに胃カメラ、大腸カメラも併せて行いました。

 胃カメラはともかく、大腸カメラは事前準備が大変です。

 検査前日の夕食は素麺だけにして、食後に下剤を飲みます。

 当日は朝5時起きで、起床後ただちに約2Lの下剤を飲み始めます。

 この2Lを飲み干すのが意外と大変です。

 夏場の暑い時の方が飲み進めやすいだろうということで、わたしはいつも夏場に大腸カメラの検査を受けることにしています。

 

 ゲェゲェいいながら受けた胃カメラは異常所見なし。

 問題は大腸カメラでした。

 盲腸に小さなポリープが見つかりました。

 言われてみれば確かにあります。

 拡大して撮影されているので素人目にも分かりますが、こんな小さなポリープよく見つけるもんだと感心しました。

 ポリープが見つかったらとっちゃいましょうと予め取り決めていたので、そのまま内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術が始まりました。

 おもむろに、通電するための電極パッチが体に貼られます。

 青色色素を加えた注射液をポリープの下の粘膜に注射します。

 この針を刺すときには、少し痛みを感じました。

 ポリープが持ち上がったのが確認できたら、針金の輪っかをポリープもろとも粘膜にひっかけて、ギュギュっとくびります。

 なんだかサイケデリックな彩色を施されたテルテル坊主のようです。

 くびった後は通電して焼き切ってしまいます。

 焼き切った後です。

 上の写真と大差ないように見えますが、既にテルテル坊主の首はギロチンで落とされています。

 テルテル坊主の首を取り除いた後です。

 富士山を上から押しつぶしたような趣です。

 火口に当たる部位は粘膜下組織が露出しており、早い話が大腸潰瘍です。

 この潰瘍から出血したらあとで困ったことになりますので、金属製のクリップを2本かけて縫い閉じてもらいました。時間がたつとこの潰瘍は治癒して、クリップは自然に脱落してうんちとともに排泄されます。

 処置が終わってから1時間程度は横になって安静にしていました。

 その後、椅子に座って点滴が終わるのを待っていたのですが、不意に右下腹部から右太もも内側にかけて、鈍い痛みが走って気分が悪くなりました。

 内視鏡室の看護師さんによると、傍目にも随分顔が青ざめていたそうです。

 症状が落ち着くまで様子を見ようということになり、そのまま緊急入院となりました。

 人生初の入院です。

 結局その後は何事もなく、お昼ごはんを普通に頂いて、午後2時過ぎには退院しました。

 他院への紹介状も込みで、一連の診療費は44,000円程度でした。

 

 後日返ってきた病理検査所見は、中等度異型管状腺腫、ということで良性ポリープでした。

 加入していた大分県民共済に保険金を請求したところ、64,500円支給されました。

 ありがたいことです。

 

 あとは、経年的に増大傾向にあることがCTでわかった甲状腺腫瘍をどうするか、という問題が残りました。

 2022年07月15日に創立100周年を迎えた別府市の野口病院を受診することになるのですが、これはまた別の記事で。