検体不足

 PD-L1免疫染色の結果を待っていたところ、SRLの担当者から連絡が入った。

 当院で保管していた経気管支肺生検の組織パラフィンブロックを全て提出したが、どれを切り出しても評価可能な腫瘍組織が見つからなかったので、「判定不能」で結果を返す、とのこと。

 組織標本不足という、最初のハードルに早速引っかかってしまった。

 LC-SCRUMやPD-L1の評価にも耐えるよう、意識して十分量の組織標本を確保していたつもりだっただけに、ガックリきた。

 ALK検索と、LC-SCRUM提出用の切り出しで、腫瘍細胞がなくなってしまったのかもしれない。

 EGFR、ALKの結果については、通常の検査の他にLC-SCRUMの結果をもって担保しているので、間違いはないだろう。

 さて、PD-L1発現再評価のために、まだ初回治療すらしていないのに再生検をするか、はたまた化学療法に踏み切るか。

 1週間後の面談時に、要相談。