白血球がほぼ枯渇するくらい厳しい治療をどうにか1コース乗り越えた進行肺がん患者さんが、家族で海外旅行に行きたいとのこと。
旅行先で具合が悪くなるのが心配で、英文で診療情報提供書を書いてほしいと依頼された。
一般外来で、しばしば不意に海外の方がやってくるので、NHKラジオを録音して数か月間コソ勉を続けていた。
しかし、診療情報提供書の作成は想定外。
文部科学省が言っている通り、"speaking", "listening", "writing", "reading"をバランスよく身につけなければなりません。
幸い、昨夜の当直中はほとんど患者が受診しなかったので、悪戦苦闘しつつも作成終了。
一番困ったのは定期内服薬の記載。
イマドキの電子カルテなら、診療情報提供書に簡単にコピー&ペーストできるけど、今回はみな手作業。
一般名をいちいち調べて、書き写し。
やっかいなのは、海外になさそうな薬。
ビオフェルミンには一般名がないため、少し苦労した。
苦労した分、ご家族との海外旅行をめいっぱい楽しんできてほしい。