がんリハの波が来た

 ここのところ、なぜか担癌患者さんのリハビリ転院依頼が多い。

 ここ1−2週間で受けた連絡は、

・20代男性、脳腫瘍術後

・60代女性、進行乳がんに対する化学療法中に脳梗塞発症

・80代女性、局所進行小細胞がん治療経過中に腰椎多発圧迫骨折発症

 自分なりに引き受けるか、引き受けないかの基準を設けて対応している。

 中でも譲れないのは、

 「紹介元の医師が、リハビリ終了後に責任をもって診療を継続する気があるのか、ないのか」

 「PS不良で治療継続不可になったので、当科の診療は終了させていただきました」

 「予後は1年程度と見積もっています」

 「リハビリをよろしくお願いします」

だって。

 

 患者さんの状態はともかくとして、紹介元の医師の考え方が受け入れがたかったので、この患者さんについては申し訳ないけれどお断りした。

 別にがん診療に限ったことではないけれど。

 「自分の守備範囲のことはもうやりました、あとはよろしく」

というスタンスとは、どうしても相容れない。

 進行がんの診療はシームレスであるべきで、医師や施設の都合を優先させてはならない、と思う。

 ケースバイケースかも知れないけど。