以下の通り、アメリカではオシメルチニブの一次治療使用が認められた。
こうなってしまうと、再生検の結果に一喜一憂しているのが馬鹿馬鹿しくなってしまう。
もちろん、初回治療は第一世代薬で、耐性化したら再生検して、T790M陽性だったらオシメルチニブに切り替えるのがコンセプト的に分かりやすいし、多分経済的である。
しかし、比較試験で差がついてしまって、規制当局が承認してしまったら、もはや覆せない。
「薬が高くて、あなたに使うと国民の税負担や借金がますます増えるから、あなたにはまず古い薬から使わせてもらいます」
とはいいにくい。
言った方がいい気もするが、きっと我が国の医者はそんなこと言わない。
いつでもどこでも誰にでも、条件さえ満たせば免疫チェックポイント阻害薬は使われる。
だけど、一部自己負担分に耐え切れず、途中で治療を諦めなくてはならなくなった患者さんたちも、私は目撃した。
閑話休題。
もはや、旧世代の薬たちは風前の灯だろう。
ようやく日の目を見つつあったdacomitinibの運命や、いかに。
<米国食品医薬品局がエクソン19、21遺伝子変異を有する進行非小細胞肺癌に対する一次治療として、オシメルチニブの使用を承認>
By The ASCO Post
Posted: 4/19/2018 5:48:34 PM
Last Updated: 4/19/2018 8:56:34 PM
2018年4月18日、米国食品医薬品局は、承認された検査法(cobas EGFR mutation kit version2)を用いてEGFR遺伝子のエクソン19欠失変異、もしくはエクソン21のL858R点変異を有すると診断された進行非小細胞肺癌患者の初回治療として、オシメルチニブを使用することを承認した。本承認は、FLAURA試験の結果に基づいている。
FLAURA試験の内容については、以下を参照のこと。