KEYNOTE-042・・・The bar is dropping.

 KEYOTE-024も十分インパクトがあった。

 実際、標準治療が変わってしまった。

http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e914135.html

 しかし、このKEYNOTE-042はさらにインパクトが大きい。

 The bar has been dropping.

 TPS≧50%は結構高いハードルだった気がするが、TPS≧1%のハードルはかなり低い。

 もはや、ドライバー遺伝子変異のない患者のほとんどが対象になるのでは?

<第III相KEYNOTE-042試験において、ペンブロリズマブ単剤療法が全生存期間を延長>

By The ASCO Post

Posted: 4/19/2018 3:44:45 PM

Last Updated: 4/19/2018 3:44:45 PM

 2018年4月9日、局所進行および進行非小細胞肺癌患者に対する一次治療の有効性を検証する第III相KEYNOTE-042試験において、ペンブロリズマブ単剤療法は主要評価項目である全生存期間において優越性を示した。独立データモニタリング委員会が中間解析を行ったところ、PD-L1-TPS≧1%の患者に対しては、ペンブロリズマブはプラチナ併用化学療法(カルボプラチン+パクリタキセルあるいはカルボプラチン+ペメトレキセド)よりも有意に全生存期間を延長した。PD-L1陽性度合いに応じてあらかじめ規定されていたサブグループ解析を行ったところ、TPS≧50%の患者群、TPS≧20%の患者群のいずれでも全生存期間は有意に改善しており、患者群全体に相当するTPS≧1%でも同様だった。ペンブロリズマブの安全性については、既報と同様の結果だった。

 独立データモニタリング委員会の勧告に従い、今後も本試験は継続され、副次評価項目である無増悪生存期間についても評価することになっている。

KEYNOTE-042試験の概略>

 KEYNOTE-042試験は、TPS≧1%の局所進行/進行非小細胞肺癌患者を対象に、標準治療であるプラチナ併用化学療法とペンブロリズマブ単剤療法を比較する国際共同、無作為化、オープンラベル第III相臨床試験である。EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子を伴わず、抗がん薬物療法の既往がないことが条件とされた。1,274人の患者が組み入れられ、1:1の割合でペンブロリズマブ単剤療法群(200mg/回を3週間隔で投与)とプラチナ併用化学療法(扁平上皮癌ならカルボプラチン+パクリタキセル療法・最大6コースまで、非扁平上皮癌ならカルボプラチン+ペメトレキセド療法・最大6コースまで→オプションとしてペメトレキセド維持療法)に割り付けられた。