我が国の肺がん死亡数は伸び悩んでいる

 「伸び悩んでいる」という表現は、不適切かも知れない。

 「肺がんの年間死亡数、80,000人突破は目前」と毎年学生講義で話してきたが、どうもそうはならなさそうだ。

 2014年以降、74,000人そこそこで頭打ちとなっており、もうそれほど増えそうにない。

 先進諸国では、既に肺がんの年齢調整死亡率は下降局面に入っていることが知られている。

 死亡数も増えなくなったということは、そろそろ高齢化の影響が薄れ始めている、ということかも知れない。

出典:厚生労働省 平成29年人口動態統計