SARS-CoV-2の傾向と対策

 経済を救うために警戒を緩めて、予想通り揺り返しがやってきた。

 国の施策を批判する向きもあるが、経済を救うためにやむを得ず、という面もあるのだろう。

 新型コロナ感染は免れたけれど、経営や生活に困窮して自ら命を絶つ、というような事態も十分に起こりえる。

 難しい話は抜きにして、ごくごく基本的なことをおさらい。

・手を洗う

・うがいをする

・歯を磨く

・帰ってきたら着替える

・帰ってきたら風呂に入る

・まめに換気する

・たくさん人がいるところには行かない

・閉鎖空間内には行かない

・周りの人との距離を保つ

・マスクは「自分が新型コロナウイルスを持っているかも」と疑い、「自分以外の人を守るために」身に着ける

・生活行動半径をできる限り小さくする

・雨の降ってない日はマスクを外して散歩する

・今目の前で起こっていることは、2週間前の出来事を映す鏡と心得る

 これからどうなるかは、我々は経験として知っている。

 どんなことをすれば感染者が減ってくるかも経験として知っている。

 知識としてでなく、経験として知っている、ということが大きい。

 今年上半期の経験を活かそう。

 医療従事者としての矜持を保ち、行動を律しよう。

 がん薬物療法をしている患者が発熱した場合、もはやSARS-CoV-2 PCRはmust-doだろうか。