免疫チェックポイント阻害薬投与後のEGFR阻害薬投与と間質性肺障害

 日本臨床腫瘍学会、アストラゼネカ社、小野薬品工業から注意喚起が発されています。

 免疫チェックポイント阻害薬使用後にOsimertinibなどのEGFR阻害薬を使用した場合、間質性肺障害のリスクが高まるようです。

 以下のブログ記事にも、最後の方で取り上げていますが、6月下旬に行われたシンポジウムでも参加者から活発に発言が飛び交っていました。

 http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e859713.html

 ニボルマブはEGFR遺伝子変異陽性患者さんでは効果が劣ると言われています。

 EGFR遺伝子変異陽性患者さんでは、EGFR阻害薬による治療が完全に効かなくなって、化学療法も少なくとも二次治療まで行って、EGFR阻害薬の再投与の可能性もなくなって、それからニボルマブに移行するくらいのスタンスでいるのが妥当かと思います。

 日本臨床腫瘍学会より

 http://www.jsmo.or.jp/news/jsmo/20160713.html

 アストラゼネカ社より

 http://www.jsmo.or.jp/news/jsmo/doc/20160713_01.pdf

 小野薬品工業より

 http://www.jsmo.or.jp/news/jsmo/doc/20160713_02.pdf