・IMpower150試験、再掲

 IMpower150試験は、未治療進行非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象として、アテゾリズマブ+ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセルABCP)療法、アテゾリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル(ACP)療法、ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセルBCP)療法を比較した臨床試験であり、ASCO2018で発表され、論文化もされています。  前回取り上げた際の記事は以下のとおりです。  http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e935130.html  

 高頻度かつ多様な有害事象と高額なコストの代償として、無増悪生存期間中央値1.5ヶ月、全生存期間中央値4.5ヶ月、奏効割合15.5%の上乗せが妥当と受け止められるかどうか、というところでしょう。  

 最近の識者のコメントを見ていると、胸水貯留時や、腫瘍縮小を急ぎたい場合にはABCPレジメンを使いたいとのことで、BCPレジメンと同様の治療戦略で使われているのが実際のようです。